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グリーのITエンジニア採用成功の秘訣!ポイントは現場エンジニアの巻き込み

本日は、グリー株式会社でITエンジニアの新卒採用を担当する森さんに、グリー流の現場エンジニアの巻き込み方と、逆求人フェスティバルの攻略法ついてお話を伺いました。

※ 前半はこちら

採用成功には、現場エンジニアとの事前情報共有が肝!

― グリーさんは毎年、逆求人フェスティバル経由でITエンジニア学生さんを採用されていますよね。イベント前に、どんな準備をされているのでしょうか?

まずは、イベント申込後に現場エンジニアをアサインするところからスタートします。
ジースタイラスさんの逆求人フェスティバルは、ゲーム回、バックエンド回など、学生さんの特徴や志向性によってイベントが分かれているので、そこに適任の現場エンジニアをアサイン しています。

イベントの約1週間前には、当日参加する学生さんのエントリーシート(以下、ES)を共有いただけるので、それを参加予定の現場社員に共有し、学生さんのプロフィールとイベント当日に深掘りしたいことや気になることについて事前に確認します。

― 当社のイベントの場合、事前にESを見て面談したい学生を指名する必要がありますが、指名の基準やポイントを伺ってもよろしいでしょうか。

学生さんの志向性や、グリーの採用像にどれだけマッチしそうかなどを見ています。あとは成果物があれば時間の許す限り触り、なぜそれをつくってみようと思ったかという動機の記載があれば確認して、ぜひ話を聞いてみたいと思った方を指名しています。

― カルチャーマッチを大事にする、グリーさんならではのポイントですね。
他にも事前に準備していることはありますか?

人事も現場エンジニアも、所属している部署に関係なく、面談の場でグリーの会社説明ができたり、他部署での取り組みやプレスリリースを紹介できたりするよう、事前インプットに力を入れています。
グリーは、ゲーム、メタバース、広告・メディアなどの事業を行なっています。ですので、学生さんが興味を持っている事業と、当日参加している現場エンジニアの所属部署がどうしても異なる場合があるんですね。そんな時でも、その学生さんが知りたい情報を即座に話せるように、人事も現場エンジニアも事前インプットをしっかり行なっています。

― 具体的に、どのように情報共有をしているのでしょうか?

社内用の情報共有シートを活用しています。ゲーム、メタバース、広告・メディア、インフラ、データとジャンルを分けていて、かつ技術系のトピックスや登壇イベント、新卒のMVP関連の話やニュースなども情報共有しています。

それら最新の社内情報をいつでも閲覧できるようにしています。人事や現場エンジニアは、イベント前日までにそのシートを見て、自身の所属する部署の情報をアップデートし、他部署のホットトピックスをインプットしています。
そうするとイベント当日の面談時も、25分間という限られた時間でもスムーズに学生さんと情報を共有でます。


先日開催されたバーチャル内定式の様子

当日の面談内容やその後のフローは、学生一人ひとりに完全カスタマイズ

― 現場エンジニアの方も、採用担当としての意識を強く持っていらっしゃるんですね!
次にイベント当日の面談で工夫していることがあれば教えてください。

逆求人フェスティバルの面談は学生さん1人あたり25分間ありますが、冒頭の5分間に学生さんの自己紹介プレゼンがあるので、面談時間は実質20分。その限られた時間の中で、我々が聞きたいことを質問しつつ、学生さんにグリーのことをできるだけ理解してもらえるよう、お互いの理解の場になるよう努めています。

あとは、グリーの話とは別に、面談内でキャリア相談にのることもあります。現場エンジニアと話せるのは、学生さんにとってせっかくの機会じゃないですか。
この先エンジニアとしてどうやって生きていこうか、将来どんな仕事をしたら楽しめそうかなどの相談にのって、学生さんが将来について考えるきっかけになれば嬉しいです。もちろん、その将来がグリーの方向性と重なった場合は、我々としても嬉しいことですし。

― 面談当日に、この学生さん相性いいな!と思ったら、その場で次回アクションを決めていますか?

そこは、学生さんの意向に合わせて進めたいと思っています。ジースタイラスさんの方で、イベント当日に学生さんにアンケートを取ってもらっているので、そこに記載されている各学生さんの温度感や意向度を確認して、次のアクションを決めています。
グリーは第一志望群だから早く選考に進みたいという学生さんには、スピード感をもって選考に進んでいただけるよう案内をしたり、もっとグリーのことを理解してから考えたいという方には、後日1時間程度のカジュアル面談を用意して、改めて互いのマッチ度をはかったりしています。

― ありがとうございます。ちなみに、選考の中でどんなことに気をつけていますか?

先ほども述べたのですが、コミュニケーションの深さをとにかく大切にしています。ですので、グリーの事業部でどこが一番マッチするのかを一緒に探すことはもちろん、本人の「やりたい」ということを深掘りして新しい可能性やきっかけを与えられるように心がけています。その際、キャリア形成に寄り添うため面接以外にも社員面談や人事面談をたくさん実施して、もしその中でグリー以外におすすめの会社があると思ったら、競合他社であっても提案してあげることもあります。その学生さんが好きな事、やりたいことを仕事にしてもらうことが一番ですので、そこに全力で向き合うようにしています。

グリー流!現場エンジニアを採用に巻き込む方法

― ここまで、グリーさんの新卒採用にかける思いや、実際の取り組みについてお話を伺ってきました。
森さん、最後に1つだけお聞きしたいことが...! グリーさんって、どのように現場エンジニアの方を採用に巻き込んでいるのでしょうか?

現場エンジニアの方々の協力は、人事としても本当にありがたいと思っていることなんです。
採用は、人事だけでは成り立たない部分があるんですよね。そこは、現場エンジニアの協力が鍵になってくる部分ですので、なぜ毎年新卒の方を採用をするのかを、現場にも理解してもらえるよう、人事側から積極的に発信しています。

そういった発信の効果はありつつも、ありがたいことにグリーのエンジニアの方々って本当に協力的なんです。グリーを受けにきてくれる学生さんや、自分と将来一緒に働く方との出会いは嬉しいと思いますし、学生さんにグリーのことを知ってもらいたいという気持ちがあるんだと思います。

― 現場エンジニアの方の採用活動参加は、挙手制なのでしょうか?

基本的には人事からぜひイベント参加をお願いしますと声をかけていますが、「採用イベントに呼んでください!協力したいです!」と声をあげてくれる方もいます。

実際、エンジニアの方々に採用イベントの日程を共有して、参加できる日程に◯をつけてくださいと人事からお願いすると、全日程に◯をつけてくれる方がけっこういます。 あとは、イベント経由で新卒入社した方が、今度は採用側として積極的にイベントに参加してくれることもありますね。そうではない場合でも、学生時代にグリーの現場エンジニアに何人も面談してもらって理解が深まったという想いを持ってくれている方が多く、「自分が先輩にしてもらったことを、後輩に還元したい」と言ってイベントに参加してくれて、選考途中で学生さんとの個別面談をしてくれる社員もたくさんいます。

― 会社全体で採用しようという様子が伝わってきます。採用文化が浸透していて、それがグリーの採用力に繋がっているんですね。
森さん、本日はありがとうございました!

会社情報 グリー株式会社 「インターネットを通じて、世界をより良くする。」というミッションを掲げ、2004年に創業。2007年に世界初のモバイルソーシャルゲーム「釣り★スタ」を公開した。
現在は、ゲーム、メタバース、広告・メディアの3事業を中心に展開している。

森さん略歴 新卒でOA機器の販売会社に入社。新卒採用を担当し、後に東京支社の採用マネージャーを務める。2019年にグリー株式会社に入社し、現在はITエンジニア職とビジネス職の新卒採用に従事している。

この記事を書いた人ワタナベアスカ 大学卒業後、2015年に株式会社ジースタイラスに入社し、ITエンジニア採用支援を計100社以上担当。
現在はフリーライターとして就転職や採用関連の記事を中心に執筆している。
趣味は美味しいものを食べることと、奈良散歩。
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