BLOG

IT・WEB人材採用に関する記事をご紹介

ダイレクトリクルーティングのメリット・デメリットとは?【ITエンジニア新卒採用】

新たな採用手法として注目されるダイレクトリクルーティング。
今回は、「ダイレクトリクルーティングって何?」「最近よく耳にするけれど、どんなメリットがあるの?」というITエンジニア採用担当者の疑問に答えていきます。

ダイレクトリクルーティングの概要

ダイレクトリクルーティングとは?

ダイレクトリクルーティングとは、企業が採用ターゲットに直接アプローチする採用手法です。
大手ナビ媒体や人材紹介会社を利用する従来の手法が、求職者からのエントリーを待つ「待ちの採用」といわれるのに対し、ダイレクトリクルーティングは経営者や人事担当者が採用ターゲットに直接アプローチをするため、「攻めの採用」といわれます。
また、従来とは「逆」の形式であることから、「逆求人型」と呼ばれることもあります。

ダイレクトリクルーティングは、2000年代後半から普及し始めました。
生産年齢人口の減少による人手不足、慢性的なIT人材の不足の背景から、待ちの姿勢では優秀な人材を獲得できないと判断した企業が、ダイレクトリクルーティングに踏み切っています。

ダイレクトリクルーティングには【2種類】ある

ダイレクトリクルーティングは、媒体型とイベント型の2種類あります。

・媒体型:
求職者の経歴や技術力に関する情報が掲載されているデータベースを使い、スカウトメッセージを送る

・イベント型:
運営会社によって集客、スクリーニングされた求職者と直接面談する

中途採用では媒体型が主流ですが、新卒採用では媒体型、イベント型ともにサービスが存在します。
媒体型とイベント型のメリット・デメリットについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

【23卒】ITエンジニア新卒採用 サマーインターンの母集団形成方法を紹介!

新卒のITエンジニア採用には、ダイレクトリクルーティングが有効!

昨今、ITエンジニア学生の多くは、ダイレクトリクルーティングサービスを使って就職活動を進めています。
中・長期の開発インターンシップに参加するような高い情報感度と行動力のある学生や、研究活動で多忙を極める大学院生は、その傾向が顕著です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

東大大学院生が語る、エンジニア学生の就活スタイルと安定志向について

ダイレクトリクルーティングのメリット・デメリット <お悩み別>

ここからは、新卒のITエンジニアを採用したい企業向けに、お悩み別のダイレクトリクルーティングのメリットをご紹介していきます。

あなたの会社は、次のどのタイプですか?

知名度が低く、学生からの応募が少ない!IT中小ベンチャー企業タイプ

お悩み

大手ナビ媒体に出稿しても、自社採用ページを作っても、なかなか学生からの応募がこない。
人材紹介会社からの紹介も少ない。

メリット・デメリット

企業から直接アプローチできるため、知名度に依らず母集団形成ができる。
学生に認知されていないため、初回接触での魅力づけがうまくいかないと、次の接触につながりにくい。事前に自社の強み、学生に訴えかけるポイントを整理しておくのがよい。

会社イメージと求める人物像にGAPあり!非IT企業タイプ

お悩み

デジタル化に対応するため、積極的にIT人材を採用したいが、非IT企業のためIT人材からの応募がない。人材紹介会社からの紹介も少ない。

メリット・デメリット

企業から直接アプローチできるため、会社や業界のイメージに依らずIT人材にアプローチできる。
IT人材が活躍しているイメージを学生が持っていないため、活躍している社員に協力してもらう、キャリアステップを明示してあげる、などの工夫が大事。

効率よく採用したい!大企業・知名度あるITベンチャー企業タイプ

お悩み

大手ナビ媒体で広く募集をすると、採用ターゲット以外の人材からの応募もあり、選考に工数がかかる。

メリット・デメリット

ダイレクトリクルーティングサイトやイベントを利用している学生は、自ら企業に売り込む意欲や一定の技術力がある。その中から自社採用ターゲットだけにピンポイントでアプローチできるので効率的。
人数だけを追うならダイレクトリクルーティングはかえって非効率になる場合も。大手ナビ媒体では採りにくい人材をピンポイントで採用する企業が多い。

ダイレクトリクルーティング成功のポイント

ここでは、ダイレクトリクルーティング成功のポイントをご紹介していきます。   

採用体制やフローを変更する

ダイレクトリクルーティングは、大手ナビ媒体を使っていた時と同じ意識、採用フローのままでは成果は出ません。
主に、次の3項目をおさえる必要があります。

成功のポイント

① 学生ごとに訴求ポイントを見極め、積極的に口説く

ダイレクトリクルーティングは、企業側が興味のある学生にアプローチする形式です。
そのため接触の初期段階では、学生はあなたの会社に興味を持っていない場合が多く、積極的に口説いていく必要があります。そこが従来の採用手法と大きく異なる点です。
ダイレクトリクルーティングは、営業の仕事に近いといえます。

② 評価が高い学生は個別対応をする

①でご紹介したとおり、ダイレクトリクルーティングでは企業側が積極的に学生の志望度を上げていく必要があるので、画一的な会社説明会に動員する従来のフローではうまくいきません。

③ 採用活動に社内エンジニアを巻き込む

ITエンジニア学生の多くは、技術に関する専門的な話や、実際に働くエンジニア社員の声を直接聞きたいと考えています。

長期目線で取り組む

ダイレクトリクルーティングは、採用フローの見直しや社内協力が必要なことから、長期的な目線で取り組んでいく必要があります。

ダイレクトリクルーティングの成功のために、何か特別なことをやらなければと考える企業様もいますが、重要なのは基本の徹底です。
筆者は今まで100社以上のダイレクトリクルーティング採用支援を行ってきましたが、その中でも短期で採用成功した企業様は、先に挙げた【成功のポイント】を徹底していました。

ダイレクトリクルーティングはハードな側面もありますが、企業の採用力が上がっていくのも事実です。

ITエンジニア新卒採用をご検討の企業様へ

ジースタイラスでは、2004年から逆求人フェスティバル(ダイレクトリクルーティングの新卒採用イベント)を開催し、2010年からはITエンジニア材に特化したイベントを開始しました。

企業様が短期間に採用できるよう、次のような取り組みをしています。
・イベント毎に学生からフィードバックがもらえる(貴社への興味度や評価)
・ダイレクトリクルーティングの豊富なノウハウと経験を持つスタッフが採用相談に乗っている

なお、ITエンジニア逆求人フェスティバルの特徴とメリットは、こちらの記事に詳しくまとめています。

【23卒】ITエンジニア新卒採用 サマーインターンの母集団形成方法を紹介!

ITエンジニア学生と出会うことのできる新卒採用イベント「ITエンジニア逆求人フェスティバル」も随時開催しています。
ご興味のある企業様はお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人ワタナベアスカ 大学卒業後、2015年に株式会社ジースタイラスに入社し、ITエンジニア採用支援を計100社以上担当。
現在はフリーライターとして就転職や採用関連の記事を中心に執筆している。
趣味は美味しいものを食べることと、奈良散歩。
BLOG ダイレクトリクルーティングのメリット・デメリットとは?【ITエンジニア新卒採用】